時代が生んだ青い絵画たち

青いターバンを巻きつけた美しい少女を描いた「真珠の耳飾りの少女」は、日本人に人気の画家「フェルメール」の絵画作品であります。青いターバンと少女の憂いを帯びた表情がとても印象的な作品でもあります。

画家フェルメールは、日本人好みの作品を数多く残した芸術家でもありますが、その作品数はきわめて少なく約37点ほどなどとも言われております。作品全般にどことなく静けさが漂う彼の作品に用いられた青い色彩は、ラピスラズリという宝石を使用しているようです。「ウルトラマリンブルー」と称される絵の具は、当時、金と同等の価値として流通していたなどと言われております。

17世紀頃のオランダは、貿易が盛んに行われたことから豊かな国家を築き、画家たちは裕福な人々から手厚いバックアップを得たことから、金と同様の価値をもつ青い絵の具を作品に使用することが出来たようです。青い絵の具は、ラピスラズリの宝石を粉状にしたものに油を加えることで絵の具として活用していたようです。

金箔を用いた美術作品を目にすることもありますが、宝石の粉をしようする絵画作品もなんとも贅沢な作品であります。当時のオランダが経済大国として、芸術家たちの活動を支援することがおおいに可能であったことから、このオリジナルな青い色彩がうまれたようです。

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