社会のなかで生きる「神々」の偶像をさがす

時代のなかで人びとが信仰する神々は、時としてその社会のなかで人びとの手によって作られる絵画や彫刻などの芸術作品にその姿が投影されているようです。一神教であることで知られるキリスト教は、多宗教における「神」の存在を認めることができないことから、神の存在を絵画彫刻などにおさめ偶像を崇拝することを禁止していたそうです。「神」の存在を具体的に表現することによって、他宗教における神の存在を比較することを妨げていたとも考えられているようです。実際にはキリスト教における「神」の存在を偶像化することで、多くの人びとの信仰を集めることに至ったようですが、歴史のなかで脚光を浴びる芸術作品らには、その当時に多くの信仰を集めた神々の影響を受けるものが数多く存在しているようです。たとえば世界的にも数多くの人びとがその存在を知り得ている「ツタンカーメンの黄金のマスク」は、紀元前1300年頃のものであると考えられているようですが、その当時、人びとが信仰していた神々が多神であったことを表す要素が数多く見受けられるようなのです。現代を生きる皆さんが考える「神」の存在は、身近なものに影響を与えているしょうか。そのような観点から社会のなかでムーブメントを起こしている物事を観察してみると面白い発見があるかもしれませんね。

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