木版画・銅版画

ドューラー作「四騎士」として知られている木製版画は、木材ならではの温かみのある太めの線が特徴です。木版画は木材を彫りますが図柄となる線以外をすべて彫ることから凸版印刷とも呼ばれております。15世紀頃から普及しはじめた活版印刷が一般化されるとともにその作品は徐々に減少していったようですが、活版印刷が出回るなかでは書物などの挿絵として一役かっていたようです。木版画の長所は先に述べましたように木製ならではのあたたかみのある線があげられますが、短所としてはその耐久性の弱さとなるでしょう。木版画とともに出回っていた銅版画も、活版印刷の普及とともに作品としては減少いたしますが、どちらもヨーロッパの美術作品の伝承を支えた存在と言えそうです。

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