工業デザインと平等を考える

長い歴史のなかで「戦争」は人類にとっての新たな生きるためのテクノロジーを与える機会であると語る専門家たちもいるようです。

実際に第一次世界大戦などでは、大きな犠牲が生まれた半面、戦争のために作られた兵器開発により、人びとの暮らしや生活面にも工業化などの波が押し寄せるようになり、現代に至る私たちの生活全般にも大きな影響が顕著にみられるようになりました。

産業革命以降の絵画作品は、社会的な情勢に対する人びとの不満や批判などが表現されることが多くみられたようですが、近代化、工業化による大衆社会への変貌は、階級的社会を破壊する術として芸術家たちなどにも受け入れられはじめたようです。

それまでには芸術家たちの概念にはなかったであろう工業デザインなどというものが世に知られるようになった頃です。ドイツで設立された美術学校「バウハウス」は、現代アートなどとして新たな芸術作品の美を求めたようなのです。

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