美術のあり方「アンディ・ウォーホル」

アンディ・ウォーホルは、商業アーティストとして世界的にも知られるポップアートの巨匠として称される人物であります。彼の作品は、一度見ただけでも一瞬でその印象が脳裏に焼き付くような衝撃があるのは筆者だけでありましょうか。彼は、大衆文化を基盤とした視点から人びとを魅了するような作品を次々と展開し発表していきました。彼の働きは「アート」が儲かるビジネスとなるといったような実例を証明したとも言えるのではないでしょうか。20世紀におけるアートの世界を牽引した彼の功績は、まさに現代アーティストと呼ぶに相応しい活動を試みたのでしょう。美術史のなかに名前を残す有名画家や芸術家たちの存在は、後世になってやっとのことでその活動の評価を得る人びとも多くおりますが、アンディ・ウォーホルは彼が現存したなかで数々の賞を受賞するとともに彼の功績はこれからも現代アートの巨匠として語り継がれるでしょう。金儲けはアートで、労働はアート。そして山ほど金を稼ぐのはアートだ。といったような名言を残した彼の存在は、長い美術史においての各時代に名を残す巨匠たちからみたとするとどのように映っているのでしょうか。