絵画には額縁としての木枠が付随

ジョットの聖母像の枠は、絵画とは異なる意図がある装飾が施されているそうです。絵画の一部分としてではない、絵画の延長というイメージの連続性は木枠によって断ち切られているようです。額縁として独立した装飾が施されたフリーズ部分とその外側のさらなる盛り上がりの部分によって、周囲の環境とも隔てられています。その木枠は、絵画の主題を邪魔するものではありません。装飾もされた木枠は、絵画をより引き立てるために工夫されているといいます。外側の枠には、聖母の服と同じ色を使っていて、その細い枠の上には等間隔で金に縁どられた赤色の円形模様が描かれています。金の凹面の細い枠がその内側を囲んでいます。中央部分には、外側の枠とは反対です。赤色の凸面の枠の上に黒の円形の模様が描かれ、外側の枠と交互になるように配置されています。

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