西洋美術と古代ブーム

18世紀優美な貴族芸術ロココは、フランス革命によって衰退していくこととなります。1738年に開始された古代ローマに関する遺跡の発掘から人びとの関心は、古代に向けられるようになったそうです。人びとの関心ごとの1つとして「古代」がフォーカスされるようになり、14~16世紀にイタリアを中心にヨーロッパで巻き起こったルネサンス期以来の古代ブームとなったようです。18世紀後半頃~19世紀の前半に向けて起こった古代ブームは「新古典主義」などとも呼ばれ古代遺跡の発掘をきっかけに、フランス革命による共和政への理想をかかげ人びとが古代ローマ美術や古代ギリシャ美術などの様式を理想とするような動きをみせていたようです。ファッションの流行は戻ってくるなどとも常に言われておりますが、人間の飽きっぽさなどがその所以なのでしょうか。

おすすめ記事