生涯を通して「かけがえのない人間」であろうとしたシャネル。
周囲の人と違 っていても臆することなく、自分のスタイルを表現し続けることが彼女の強烈な魅力でした。
そんな魅力が、生涯と通して彼女が出逢った男性や、人々を引き寄せることになるのです。
「既製品の幸せを手に入れるような人生」には興味がないとはっきりと意志をみせ、自分の人生は、自分のために自分自身が決めるのだと強く決意する姿に多くの人が巻き込まれていきます。
その為に、孤立し傷つき、貶されることはあっても彼女は自分のスタイルを曲げることはありませんでした。

「かけがえのない人間であるということは、人と同じではないのだ」ということを彼女は、信条をもってよく理解していたのです。
その信条、彼女の生き方そのものが「永遠のシャネルスタイル」と認識され、現代でも眩いほどの輝きをもって人々を引き付け、人々の気持ちを高鳴らせます。

超人的なエネルギーをもって偉業を成し遂げるその裏側には、弱さや涙、孤独は当たり前のようにあったことはもちろんでしょう。
だからこそ、彼女は、「かけがえのない人間でありたい」といった強い言葉を残したのでしょう。
自分自身を律するかのように、自分自身に言い聞かせるかのように多くの場でこの言葉を語ったのかもしれません。

「他の人と自分を区別する」ことは、相手を否定する姿勢がそこにあるのではなく、他人とは違う自分を認め、自分を尊ぶことを言い表しているかのようにもとれます。シャネルの幼少期、母を亡くし、姉と預けられた孤児院での孤独から自分を解放する為の生涯の魔法の呪文であったのかもしれません。